冬時間

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ご無沙汰しております。
日曜日からとうとう冬時間になりました。この日ばかりは一時間得した気分。


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先月、フランス語で「ブリュッセルのキャベツ」と呼ばれる芽キャベツがで始めたころ、野菜のクランブルに。使ったのは、米粉ととうもろこし粉など。ブイヨンを足したほうがしっとりしてよかったなとあとで思いました。


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9月の半ばに菜園で採れたかぼちゃ。こぶりのポティマロンです。その後も花が咲いたのでほうっておいたら実がついたけれど、日照不足のせいかちっぽけなまま色づいています。食べられるまでになるのかしら。


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菜園のトマトとズッキーニはさすがに終わってしまい、もう片付けました。
ズッキーニは10月になってからも採れたので、こんなポタージュを何度もつくりました。じゃがいもと玉ねぎとあわせてすこし水を足すだけの、乳類は入れないどろりとしたスープ。


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人参とかぶのポタージュ。これもぼってりした濃いもの。野菜の甘みがおいしいです。




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読書の秋というわけではないけれど、最近読んだ本。
「Un Secret(ある秘密)」と、「Dora Bruder」はつづけて一気に読みました。どちらも、ナチス・ドイツ占領下のフランスでユダヤ人になにがおきたかが描かれているもの。厚い本ではないけれど、その重さがずっしりとからだにこたえました。

グランベールの自伝的な「Un Secret」。15歳で家族の秘密を知る「私」が大人になってから検挙されたユダヤ人たちの記録をたどる。それは「尋常でない現実の重み」、と書かれています。

「Dora Bruder」のほうは、モディアノの小説家らしい鋭い想像と、自身の体験とが、実際の記録とあわさった巧みな構成。いまもあるパリの通りや郊外の町が、いまでは信じがたいおそろしい史実の舞台でした。淡々と語られますが、読み進めるにつけ胃がしめつけられるような感覚が。
「それまであなたが考えたこともなかった、そしてほんとうの自分とはかけはなれている、おかしなカテゴリーに当てはめられてしまう、理由も知らされずに」。

おなじくモディアノのもう一冊は、え、ここで終わるの?とおもわずつぶやいてしまった、不可思議な後味のある小説。どなたかに解説してもらいたい(笑)。


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こちらもすこしまえに読み終えた小説、英語の原題は「The Light between Oceans」。一月だったか書店で見かけて覚えていたのですが、いつのまにか表紙が変わっていて新版に。映画化されたようですね。

フランス語の本はたくさん読まない私、500ページ以上の長編は「Suite Française」以来でした。本を読んで泣くことはほとんどないのだけど、終盤は涙がとまらなかった。夫婦の、親子の絆とは・・・ 生活や自然の描写も映画的でうつくしいです。




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学校が秋のヴァカンスだったあいだ、パリのグラン・パレで開催中の「エルジェ展」へ行ってきました。


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生き生きとした手書きのデッサン。膨大な資料のなかには、未完におわった「タンタン」の下書きもあって人だかりができていました。


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絵を描くのが好きだった少年時代から、すぐれた広告デザイナーでもあったこと、バンド・デシネ(コミック)において革命的であったこと、戦時中の連載など、私ははじめて知るエルジェでした。


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なにより印象的だったのは、小学生から年配の人まで、じつに幅広いひとが熱心に見ていたこと。何十年経っても色あせず、愛されているのですね。


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充実した展示に、「タンタン」を何冊も読んでいる息子もおおよろこびでした。




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私はなにもする気がないハロウィンでしたが(笑)、ちいさな子供たちは仮装して村の家をまわっていました。うちのインターホンも何度鳴ったことか。写真は息子がもらってきたカラフルなボンボン(飴やキャラメル)。


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11月1日の諸聖人の祝日、おとずれた墓地は菊であふれて花畑のよう。それをみまもるかのように、ひさしぶりに青空がひろがった日でした。


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ナッツと乾燥いちじくが余っていたので、チョコレートでつつんでおやつに。毎日食べていたらもうなくなってしまったので、またつくろうと思っているところ。


今朝の気温はマイナス2度、いっそうさむくなってきました。太陽が貴重な季節のはじまりです。

とりとめのない記事、さいごまで読んでくださってありがとうございました!



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by francana | 2016-11-03 07:00 | フランス生活風景 | Comments(12)
Commented by M at 2016-11-04 08:36 x
フランスは、冬時間になり、この前まで Toussaint トゥッサンのヴァカンスでしたね。
日本は、昨日、文化の日で祝日でしたよ。

落ち葉が奇麗ですね!
こちらは、週の初めから積雪が!一ヶ月早いです。
でも、もう溶けました。
野菜のクランブルが美味しそうですね。
スープ、ポタージュもほっこりとしていいですね。

私もタンタン観たいなぁと思ってました!
パリのグラフィックデザイン専門学校のイラストの授業で
タンタンをモチーフに課題が出たんですよ!
懐かしいです。タンタンを見るたびに思い出します。
ナッツとイチジクのショコラ、凄く魅力的ですね!
Commented by hairpriori at 2016-11-04 09:51
日本の東北は紅葉が
真っ盛りですが
首都圏はまだです

グランパレ
数年前の渡仏の際
行きました
Commented by francana at 2016-11-04 17:49
>Mさん
文化の日でしたね、毎年この日は晴れると言われていますね。
こちらではふたたび学校が始まりましたよ。
寒くなってから、あたたかいスープの出番が多いです。
家にある野菜を煮てミキサーでまぜるだけで簡単(笑)。
Mさんはパリでグラフィックデザインの学校へ通われていたのですね。
「タンタン」は家に何冊もありますが、鉛筆の下書きをこれほどたくさん見たのは初めてで
よい機会となりました。展覧会も混んでいましたよ~
ナッツとドライフルーツ、それにショコラ、大好きな組み合わせです!
Commented by francana at 2016-11-04 17:53
>とーちゃんさん
これからですか、日本の紅葉はほんとうに美しいですよね~
この時期はそのためだけでも帰りたくなります(笑)。
グラン・パレはなにか展覧会へ行かれたのでしょうか。
お向かいのプチ・パレの常設展示も好きです。
Commented by grandeN at 2016-11-05 13:01
francanaさん、読書家なんですね〜!私はもうずいぶんフランス語で小説を読んでいません。お恥ずかしいですが実用書ばかりで。。。ナチスドイツの時代の小説っていうのは心にずしんと来そうですね。日々の生活に追われてばかりいないで、腰を落ち着けて本を読まなくてはと反省いたしました。タンタンもいいな〜。
Commented by francana at 2016-11-05 20:22
>grandeNさん
いえいえ、読書家とはとてもいえない、ほんのすこししか読んでいませんよ~(苦笑)
私は気分転換といえば、映画を見ることのほうがだんぜん多いです。
そうですね、こういう内容の小説は、時をえらぶというか、
精神的にも(肉体的にも)受け入れられるときでないと読めませんね。
後でもしばらく考えてしまいますし・・・
タンタン、家に日仏版あるので、もっと読もうと思っています!息子と話もできそうですし(笑)。
Commented by kaorainne2 at 2016-11-08 18:06
お野菜のスープは素材の味がぎゅっと詰まって美味しいですね。色合いも綺麗ですし何よりも身体に肌に良いと思ったら尚更美味しく感じます。

フランス語で本を読むなんて羨ましいかぎり。英語の本でさえ読み始めるとうたた寝をしてなかなか前へ進まず、文学とは縁がない生活をしてます。

タンタン、私は実は聞いたことは何度もありますが一度も目を通したことがないんです。フランスの本なのかしら??

ナッツとドライイチジクチョコ、美味しそうですね!壱番館のリンゴチョコをふと思い出してしまいました。

Commented by Qtaro-mama at 2016-11-08 20:27
こんばんは。
グランベールの「un secret」、映画がなんとなく忘れられません。細かいストーリーはあまり覚えてないので、もう一度見たい作品の1本です。

シューブリュッセル、こちらでは生がとても高いので、我が家は常時、冷凍物を愛用して年中食べてます(笑)。あの苦味が美味しいですよね。
Commented by bayswater92 at 2016-11-09 13:47
こんにちは!アンです。
もうすっかり冬って感じですね・・。
こちらも朝晩の気温がマイナスになったりしてましたが、
最近ちょっとお天気持ち直して、今週は日中20度越えも、って感じです。
そうそう、トルコは今年は独自路線で冬時間を導入しなかったんですよー。
一時間を返して~、って感じ・・。そして長い冬の夜が恋しい。笑
1時間って結構大きいな、と思ってるところです。

いろいろ美味しそうな秋の味覚がたくさんですね~!
Commented by francana at 2016-11-09 16:49
>kaorainneさん
昨日は、さつまいものスープを作りました。じゃがいもとを多めにして甘くなりすぎないように。
あたたまるし、野菜を採りやすいのもいいですよね。
フランス語の本、ものによってはまったく進まないのもあります。
読みたいのにかならず眠くなってしまって2ページがせいぜい、という本が何冊かあります(笑)。
「タンタン」はベルギーですが、世界各国語に翻訳されていますね。
会場でもあらゆる言語の表紙が壁のデコレーションになっていましたよ。
壱番館のポム・ダムールというのですね。会社でいただきものを食べたような、遠い記憶があります~
Commented by francana at 2016-11-09 16:59
>Qtaro-mamaさん
「Un Secret」、私も映画みました。2007年だそうです。
セシル・ドゥ・フランスがきれいだったのを覚えています。
芽キャベツ、そちらでは食べるイメージがありませんね。冷凍のはどこから来たのでしょう。
そういえば日本ではどのように食べるのかしら、売っているのを見たこともないような気がします。
苦味、夫も私も好きですが、息子はどうも苦手みたい(笑)。このクランブルのときもよけていました・・・
Commented by francana at 2016-11-09 17:10
>アンさん
まだ20度までになることもあるなんて、うらやましい~
そうそうサマータイム制がなくなったんですよね。試験的なものなのでしょうか。
冬時間にならないと、夜明けが遅くなるということかな。
私は冬はいやだけれど一時間得するのはいい、夏時間はうれしいけれど一時間減る、と毎年おなじことを思います。
それもこの日だけなんですけどね(笑)。
今秋も栗を毎日食べていますよ。
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