オルセー美術館にて

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寒さがすこしずつやわらいできました。長いと思っていた冬もいつのまにか終わりが近づいています。うれしいやら、月日の経つはやさに驚くやら。

さて・・・
みじかい間に二度、オルセー美術館へ行きました。
いずれも子供のアトリエ(単発の教室)に息子が参加するためです。


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アトリエに親は同行しないので、私はひさしびりに館内を見学。大時計に近づいたのは二年半ぶり。


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セーヌ川対岸のルーヴル美術館が臨めます。もとは12世紀までさかのぼるルーヴル宮、今日まで何度も変貌してきた歴史の証人です。


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オルセーはずっと新しく、開館は1986年。
一月末まで30年を記念して、フランスや他国の美術館から作品が貸しだされていました。オレンジの札のがその一枚。サン・ラザール駅を描いたモネの作品が二枚並んで。


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この写真の日は午後だったので、団体旅行者がいなくて館内は穏やかでした。


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カップルが三組。旅行でパリへ来たのかしら。いいですね、ふふ。

印象派の展示室ばかり写っていますが、館内はぐるりと一周しましたよ。


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ちいさなバルコニーからの眺め。
ドーム型の高い天井とつきあたりの大時計は、オルセーが鉄道の駅だったころを思わせます。


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19世紀初め、この場所にはオルセー宮がありました。国務院などとして使われましたが、1871年のパリ・コミューンの際に火災にあいます。
のち1900年の万国博覧会の訪問者をむかえるために、鉄道のオルセー駅がつくられました。天井の装飾をまもるため、蒸気機関車はオーステルリッツ駅どまり。そこから電気機関車につなぎかえられてオルセーまで来ていたそうです。


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その後、長距離電車駅としての機能はなくなり、戦時中はドイツから帰還した捕虜の中継所として使われたことも。シャルル・ド・ゴール大統領の時代にあやうく取り壊されそうになったところを、歴史的建造物に指定されます。そこにルーヴルを補完する美術館をつくろうと考えたのは、ジスカール・デスタン大統領。その計画はミッテラン大統領に引き継がれ、1983年から1986年にかけて工事がおこなわれました。


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点在する彫刻と、ちいさく見える訪問客。オルセーはやはりこの開放感が好きです。


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こちらは5階のレストラン。大時計はきちんと動いているんですよ。針が分を刻むたびに、動いた!と息子。


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ここで食べたのは考えてみれば初めてでした。おいしいサラダでしたよ。


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オルセーやルーヴルはミュージアム・ショップがそれなりの大きさで、書籍も充実しています。ぱらぱらと眺めるだけでしばらく居られる。

子供のアトリエは一年中いろいろなテーマがあって、グループで館内の関連作品を見たあと、制作します。家では出来ないだろうなという作品をつくってくるし、何よりたのしいとのことなので、また参加するでしょう。

美術館という空間が好き、落ち着く・・・と改めて思ったオルセーでした。




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by francana | 2017-02-21 07:00 | パリ散歩 | Comments(14)
Commented by M at 2017-02-21 08:19 x
オルセー美術館、まだ、一度も行ったことがないんですよ。
ここは、次のフランスの旅に行こうと思っていたんですよ。
ちょうど、観られて良かったです。
そう、ここは、昔、駅だったのですよね。
その時、ここから汽車が停車したり、出発したりしてたと
思うと、ワクワクしますね。
ここのミュージアム・ショップの書籍だけでも
充分に観ごたえありそうですね!
今回も素敵な写真で、増々、行きたくなりました!
Commented by francana at 2017-02-21 16:01
>Mさん
オルセー、まだ行かれていないのですね。見ていただけてよかったです。
ルーヴル同様、外に行列ができていますが、ネットであらかじめチケットを買っておくと別の入り口から早く入れますよ。
それから上にも書きましたが、午後はわりと空いていてゆったり鑑賞できます(日によりけりでしょうど・・・)。
美術館ならたいていどこでも好きですが、オルセーはもと駅ならではの明るく大きな空間がいいですね。
いつかいらしてくださいね~
Commented by oz55mama at 2017-02-22 11:33
francanaさん こんにちは

素敵ですね。ますます行ってみたくなります^^
この美術館の中にいるだけで、どれだけ感性が磨かれることか^^
楽しいとおっしゃってる息子さん、とてもいい時間を過ごされてますね。
どんな作品が出来るんでしょうね。本物の作品のそばで、貴重な時間ですね。
歴史的な空間を、そんな風に使えるなんて、日本には、あるのかな?
芸術に対する,フランス人の懐の深さみたいなものを,感じます。
Commented by francana at 2017-02-22 17:19
>ひつじさん
館内では、作品をスケッチしている子供を(もちろん大人も)時々見かけます。
時間が許すなら、そんなふうにゆっくり過ごしたい場所ですね。
幼い頃に母に連れられて、日本で色々な絵画展に行ったことを覚えていますが、
美術館好きはそこから来ているのかしら、なんて思ったり。
欧州の石造りの建物は残しやすいですものね~ 東京の企画展の多様さにも、目をみはります。
Commented by hairpriori at 2017-02-22 17:32
暮らしていればこそ
ゆっくり回れました

いいなぁ〜
Commented by marucox0326 at 2017-02-22 19:20
こんにちわ。
私もパリに行ったときは、美術館は
どこもお休みの日に当たってしまって未体験なんです。
それにルーブルより遥かに行きたい場所です。
擬似体験させていただきました。

坊っちゃまも楽しまれたようでよかったです。
うちの息子達は「watch系はパス」なんて言って
美術館博物館全く興味なしでしたから。羨ましいです。
Commented by teineinakurasi at 2017-02-23 17:59
francanaさん、こんばんは^^
オルセー美術館、素敵ですね~
昔の駅舎を利用しているのですね~
パリコミューンとともにオルセー宮
が焼失して、後に駅舎に生まれ変わり第二次世界大戦、
今は世界の代表的な美術館に。。。
フランスの激動の歴史とともに歩んだ建物が
芸術の拠点になっているなんて素晴らしいです。
向こう側に見えるルーブル美術館とはまた対照的ですね。
大時計は、今も現役なんですね^^
印象派の作品が好きなので
日本でオルセーの美術展があると必ずと言っていいほど
足を運びます^^
いつか、フランスで印象派の作品を観たいものです^^
francanaさんのブログを観ながら
私もオルセーに行った気分にさせてもらいました^^
息子さんもそんな素晴らしい場所でいろいろなアートのお勉強に参加できるなんてうらやましい!!
Commented by francana at 2017-02-23 18:48
>とーちゃんさん
ほんとうはもっと頻繁に他の美術館へも行きたいのですが、
市内に住んでいないとなかなかむずかしく・・・(笑)
そうですね、いつでも来られると思うと自分のペースで過ごせますね~
Commented by francana at 2017-02-23 18:53
>marucoxさん
旅行の間ですと休館日に当たって残念、ということもありますね~
ルーヴルは丸一日かけたい場所ですが、オルセーなら半日でも可能かと(笑)。
私が好きなので、息子は小さい頃から連れて行っています。
すべては覚えていないようですが、これからの経験はとくに記憶に残るでしょうし、習慣づけたいなぁとたくらんでいます(笑)。
Commented by francana at 2017-02-23 19:01
>sakuraさん
パリの建物は、多くが歴史の証人みたいなものでしょうね~
ルーヴルも今までかなりの変貌を遂げてきていて、行く度にその年月に思いを馳せます。
印象派は日本でも人気ですし、企画展が頻繁にありそうですね。
パリではオルセーをはじめ、オランジュリーにマルモッタンと、印象派がお好きな方には魅力的な場所がいくつも。
息子にはどう残るか分かりませんが、何事も経験ということで・・・(笑)
現役の大時計、メンテナンスにもそれなりの手間がかかりそうですね。
Commented by bayswater92 at 2017-02-27 19:27
こんにちは!アンです。
実はオルセーって行ったことないんですよ・・。
前を通ったことは何度かあっても。
だから行ってみたいです!francanaさんの写真をみてるだけで
行った気分になっちゃいますが、やっぱり自分の目で足で体験したいです。
子供のアトリエっていいですね。羨ましい!
そして館内レストランのサラダも見た目からして美味しそう~。
次いつかパリに行けたらオルセー行きたいです!
Commented by francana at 2017-03-05 01:47
>アンさん
お返事が大変遅くなりました・・・ごめんなさい!
サラダは鴨肉とロックフォールが載っていて、食べ応えありましたよ。
隣のテーブルの人にそれは何ですか?と聞かれました。
オルセーに初めて来たのはいつだったかしら・・・ずいぶん前のことです。
観光客だらけとはいえ、やはり外せない場所ですよね。
Commented by arare719 at 2017-03-14 23:39
こんばんわ、お久しぶりです☆

イタリアとのやりとりに閉口していたら、どんどん時がたって気がついたらもう3月半ば…早いです、笑。

オルセ美術館にそんな激動の歴史があること知りませんでした。
それなのに開館したのがまだ近年、感慨深いですね。
近代の印象派の絵画が多く展示されているのに、ようやく納得しました。
francさん、教えてもらってありがとう!

10代から20代の希望と夢に満ちた印象派の画家たちの絵画。
熱い情熱、風景も自然もきらきらしていて眩しく気持ちいい。好きですね♪

駅舎のせいか館内が陽射しで明るいですね。
彫刻も絵画もちょっと趣きが違って見えて、不思議でいてとっても素敵な空間ですね。
この中で子供たちの感性が養われるんですね、素晴らしいと思います。

カフェでのサラダとお肉のランチ。花よりダンゴ。目が釘ずけ…。

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Commented by francana at 2017-03-15 17:41
>arareさん
こちらこそ、ブログからすこし遠のいておりました~
とくに彫刻は、明るく開放的な空間にあるのがいいですよね。
印象派の絵が、当時はまったく受け入れられなかったというのは、現代からは想像しにくいですが・・・
鉄道の発達のおかげで、彼らもパリを出て田舎の風景を描けるようになったという。
むかし駅だったオルセーに飾られているというのも、なんだか因縁を感じます(笑)。
館内のレストランは初めてでしたが、感じがよかったですよ。
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