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ノルマンディーのシードル農家と、チーズ工場

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まだ終わっていなかった8月のヴァカンス記、さいごにノルマンディーの食の話を。

この地方にはシードル街道とよばれる道があります。赤いりんごのマークで示されているのがそれ。
周辺にはシードル農家が点在していて、見学できるところがあるのです。


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ブーブロン・オン・オージュの観光案内所ですすめられた農家のひとつを訪ねました。まわりになにもないところで、GPSに緯度と経度をうちこんでようやく見つけたくらい。
石のおおきなすりばちみたいなのは、昔のりんごをつぶすための道具。いまは花壇になっていますね。


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製造工程を説明するビデオを見たあと、現オーナーの奥様が案内してくれました。
シードルはりんごを発酵させてつくる発泡性の軽いお酒。三世代つづくこの農家では、ほかのりんご酒や、りんごジュースもつくっています。


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カーヴにはりんごの甘い匂いがただよっていました。シードルが発酵中の樽のなかには、18世紀のものもあるそう。私の背をゆうに超える大きさです。


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りんごの蒸留酒、カルヴァドスの樽。もちろん蒸留機械の説明もありました。


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充実した見学のさいごは、デギュスタスィオン(テイスティング)。


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まずはシードルを飲み比べ。梨のシードル、ポワレも。そしてカルヴァドスの1年物、5年物も試飲(10年物もありました)。息子はりんごジュースをおかわり。


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一口で気に入った琥珀色のポモー。カルヴァドスとりんごの果汁を混ぜてつくる、甘い食前酒です。

けっきょくシードル一箱、ポモーにカルヴァドスも買って帰りました。



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リヴァロという村にあるチーズ工場も見学しましたよ。
ここではおなじ名前のリヴァロというチーズのほかに、ポン・レヴェックやカマンベールも作っています。


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手作業だった時代の、チーズ型。


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ずらりと並んだチーズ。これはほんの一部。


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リヴァロの特徴は、ぐるりと巻かれたリボン状のもの。もともとは型崩れをふせぐためだったそう。緑のはスゲで、いまも手作業で巻きつけています。


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ブティックで団体観光客にまじって、チーズとマグネットを購入。息子は試食できるチーズはすべて食べたらしい・・・




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滞在中、歩いてすぐの浜辺には何度も行きました。


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波に揺られたり、砂のお城を作ったり、凧揚げをしたり。


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白く輝くのは貝殻。思い出にひろってかえりましたよ。


夏を満喫したヴァカンスの話は、これでおしまいです。

朝晩はだいぶ冷えるようになりました。もう暦の上でも秋。いよいよですね・・・




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by francana | 2016-09-24 07:00 | フランスの旅 | Comments(20)

夏の断片: 今年の人参、ズッキーニとトマト

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ヴァカンスの話はひとやすみして、夏の食卓の話を・・・
こちらでは明日まで暑さがつづく予報。うちの菜園では夏野菜がまだ食べごろです。


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春の長雨がたたってか、トマトがようやく赤くなりはじめたのは8月も下旬になってから。いまは毎日すこしずつ採れます。


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もらったトマトもあわせてサラダを。果肉がやわらかくて、甘くてジューシー。


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ズッキーニもすごく大きくなって毎日とれるように。縞のあるのとないのがある。


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ヴァカンスから帰ってきたときには、男の人の前腕ほどまで大きくなっているのが何本かあった。
そこで巨大ズッキーニのファルシ。ひき肉がなかったのでベーコンと玉ねぎをつめて。


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チーズをぱらぱらかけただけの、シンプルなズッキーニのグラタン。野菜の甘みがたっぷりあるからこれだけでとてもおいしい。


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お客様の日には、なすといっしょに焼きました。


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ズッキーニだけのチヂミ。グルテンフリーで卵なしだから、本物のチヂミとは言えないかな?

まだまだ採れそうなんですけど、あとはなにを作ろうかしら。
ズッキーニをつかったおいしいレシピをご存知でしたら、教えてくださいね。


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こんどは人参。寒かった春のせいであまり育たなかったなんて話も聞くれど、我が家ではたくさんとれました。写真はある日の収穫。


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息子が大好きな、いつもの人参のきんぴらふう(ごぼうがないけれど)。もちろん葉っぱも入れて。


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人参のサラダ、りんごとレーズン入り。サラダに甘いものがあるのはイヤという人もいるけれど、私はこの組み合わせが好き。


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翌日はサラダの残りで、人参炒めごはん。


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人参と玉ねぎとトマトで、これはデミグラスソースというのかな?子供受けがいい味ですね。


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でも息子はやっぱりミートソースがいちばんのお気に入り。人参のみじん切りがたっぷり入っています。
ミートソースはもう何年も、定期的に作ってつねに冷凍してあるメニューのひとつ。スパゲティはバリラのグルテンフリー。


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人参の葉っぱは、今年もふりかけにしました。


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今年は9月になってもいい天気なので、遅めのヴァカンスへでかける年配カップルがけっこういるらしい。
先日は、もうすぐ行ってしまう夏を想って、夏野菜と鶏肉のカレーを。スパイスは自己流だけれど、息子も夫もこれが大好き。


写真が多くなってしまいました~ さいごまで見てくださってありがとうございます!




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by francana | 2016-09-13 07:00 | フランス生活風景 | Comments(16)

オマハ・ビーチとオック岬

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ヴァカンスの話にもどります。

ノルマンディーといえば、1944年6月6日のD-Day、ノルマンディー上陸作戦を思い出さずにはいられません。
私はジュノ・ビーチへ行ったことがあるだけでしたが、今回オマハ・ビーチを訪れました。写真が多いですがよかったらご覧ください。


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オマハは、連合軍でもっとも多くの死者がでたところ。ここに広大なアメリカ兵の墓地があります(Normandy American Cemetery and Memorial)。見渡すかぎり、ぜんぶで9,387の白い十字架がならんでいます。

見事に刈られた緑の芝生(見学しているあいだにも庭師の車が仕事をしていました)のあいだを自由に歩くことができるので、ひとつひとつ名前や亡くなった日を見ながら進みました。


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このように身元のわからない墓もいくつもありました。
十字架は、どこまで歩いても終わらない。その数の多さに喉がしめつけられるような気がしました。6月初めではなく、7月に亡くなった人がとても多かったように思います。


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墓地の前にビジター・センターを見学しました(入場無料)。


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フランスを、ヨーロッパを解放するために戦った兵士たち。


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彼らが身に着けていたお守り。配られた食事やガム、タバコなどの展示も。


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D-dayを三時間ごとに追ったパネル。
映画やドラマで知っていはいたけれど、この場所で見ると、史実がこれほどずっしり重く感じられるとは。


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兵士用のフランス語会話の本。一ヶ月ほど前に見た、戦時中にアメリカ兵と結婚したフランス人女性たちを描いたテレビ映画をおもいだしました。


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モニュメントがある場所。奥の壁にあるのは、連合軍がヨーロッパをどのように進んだかの地図。反対側にはノルマンディー進攻の図が。


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チャペルもある広い敷地の、さいごに来たのがここ。壁いちめんに、遺体が見つからなかった兵士たちの名前が刻まれています。1,557名。のちに見つかった人については印がしてありました。


墓地をあとにして、オマハ・ビーチとユタ・ビーチのあいだにあるオック岬(Pointe du Hoc)へむかいました。

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作戦当時、ナチス・ドイツにより強固に武装されていた場所で、連合国にとってここを突破することが最大の難関のひとつでした。
岬の地面にいくつものこる大きな穴は、砲撃によるもの。


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砲台の跡。ほかにいくつもありました。


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ここの攻略に貢献したアメリカ軍第2レンジャー大隊をしのぶ記念碑。


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その足元にあるのは、ドイツ軍の掩体壕(えんたいごう)のひとつ。ノルマンディーからブルターニュあたりまで、海岸沿いにいまでも多数残っています。


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いまはカモメが飛ぶしずかな海。ここの冒頭の写真は、ここから西を眺めた風景です。

けっして遠くない過去に思いを馳せた一日でした。
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by francana | 2016-09-08 07:00 | フランスの旅 | Comments(10)

夏の断片: いちごのマフィン、よもぎだんご

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9月になってから朝起きると空がうす暗くて、いやでも夏の終わりを感じます。それでもまだもうすこし半袖の日がつづきそうなのはうれしい。

ノルマンディーの話はひとやすみして、初夏から溜めていたおやつの写真を・・・
冒頭の写真は、いちごとバナナのマフィン。誰もが好きな組みあわせでしょうか。


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これも同じ日だったかな、ルバーブと桃と苺のクランブル。苺の季節はみじかいですね。


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息子とつくったクランブル二種。ベリー類のと、りんごと桃とルバーブの。クランブルのときはたいてい、あまった果物をあつめて焼くだけです。


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季節ではないですが・・・よもぎだんご。乾燥よもぎを手に入れたのでうれしくて。これも息子といっしょにつくりました。いい香りでおいしくて、ぱくぱくとすぐに食べ終わってしまった。


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ヴァカンスから帰ってきてすぐに焼いたもの。常備している、ダークチョコレートとくるみのクッキー。
いつもの材料や台所がないヴァカンスのあいだは、おやつは市販のものですませていました。これがはっきりいっておいしくないのです(笑)。


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ラヴェンダーは、二期目の花を咲かせていました。この花たちも終わりちかい。さびしいですねぇ。




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by francana | 2016-09-06 07:00 | フランス生活風景 | Comments(11)

ペイ・ド-ジュの村

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ノルマンディー地方のなかでも、私たちが滞在した町をふくむ一帯はペイ・ドージュ(Pays d'Auge)と呼ばれています。これはむかしの名前で、現在は「自然区域」としてその名が残ります。
そんなオージュ地方の村をたずねました。


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ブーヴロン・オン・オージュ(Beuvron-en-Auge)を再訪。まえに来たときの記事に写真がたくさんあるので、よかったらそちらもご覧ください。ここここです。

特徴的な木組みの家がならびます。ノルマンディーは木の枠組みに土壁を塗りこんでいるタイプが多いようです。べつの村でしたが、ハンマーで取り壊し中のこうした家を見かけました。


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冒頭の写真のお店は閉まっていました。さすがに観光シーズンだからか一週間だけ。写りこんでいる三角屋根は20世紀に再建された市場。いまはレストランなどが入っています。


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村でみかけた鴨たち。


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端にあるサン・マルタン教会と墓地の入り口。なかには持ち主不明の古いお墓もありました。


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5分も歩けば通り抜けられるくらいの小さな村ですが、観光案内所は大きくてしっかりしています。私たちもそこでいろいろ教えてもらいましたよ。


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お昼時になったので、レストランを探してべつの村へ。
クレーヴクール・オン・オージュ(Crèvecœur-en-Auge)でおいしいお昼ごはんを食べたあと、村のお城を見学しました。
その受付とお土産コーナーを兼ねた建物、あとで気づきましたが冒頭の写真にミニチュアがありますね。この置き物は滞在した町でも見かけて、お店のおじさんによると、すべてノルマンディー地方に実在する家なのだそうです。


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お城では中世の台所などが再現されていました。夏には中世祭りでにぎわうそうだけど、もう終わってしまっていて残念。


ノルマンディーの話、つづきます。




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by francana | 2016-09-04 07:00 | フランスの旅